- 水と油のいい関係。
- お肌のトラブルは目につきやすく、何かと気になるものです。赤ちゃんのデリケートなお肌は、どのようにケアすればよいのでしょうか。キーワードは水ですが、お肌のバリア機能をサポートする「アブラ」も同じくらい大切です。お肌のアブラは、有害な物質や細菌、カビなどの侵入や、水分の蒸発を防いで、お肌を守っています。お肌の、トラブルは、刺激物の侵入→かゆい→かく→バリア機能が壊れる→刺激物の侵入→ますますかゆい→かく・・・という具合にはまってしまいます。お肌に刺激を加えない事が大切です。具体的には以下のことを気をつけてください。
衣類
お肌に密着する物や、チクチク・ゴワゴワする衣類は避ける。
洗剤・柔軟剤
気づきにくいことですが、洗剤・柔軟剤が刺激になっていることがあります。使わなくていいものは、なるべく使わないようにしましょう。
熱いお風呂に入れない
熱いお風呂はかゆみを増します。
汗・汚れを落とす
汗をかいたり、よだれや食べ物が体についたりしたら、シャワーで洗い流しておきましょう。石鹸やシャンプーを使ったあとは、よく洗い落しておくのを忘れずに。
お肌をこすらない。
キレイにしようとするあまり、ウェットティッシュで何度も拭いたり、ごしごし洗ったりしない事が大切です。綺麗になるどころか、お肌のバリア機能が破壊されて、悪循環が起こります。
- 赤ちゃんは大人より1枚薄着が快適。
- お昼寝の時やおお泣きした時など、赤ちゃんはお風呂上がりさながらに汗ビッショリです。体は小さいですが、汗の出る穴の数は同じだけあって、赤ちゃんは「汗かき」なんです。体の過剰な水分を体の外に出すのが「尿」ですが、過剰な熱を体外に出すのが、「汗」です。赤ちゃんが「汗かき」なのは、代謝が活発なので、汗で熱を体外に放出する必要があるからです。ですから、赤ちゃんの衣類は、大人より1枚少ないくらいの薄着でいいのです。夏のお肌は、「あせも」が気になります。あせも予防の第一は、薄着で無用な汗をかかせないようにすること。室内では、エアコンを上手に使って快適にすごしましょう。冬になると、「風邪をひかせたらかわいそう」ということで、厚着をさせている親御さんがあります。多い場合は、4枚ほど脱がせて、やっと聴診器をあてることが出来るのです。これは、熱がこもって汗をたくさん書かくことに繋がりますし、4枚が体にピッタリと密着していれば、冬でもあせもが出来てしまうのです。外出する時は厚着でも、帰宅したり、空調の効いた建物に入ったら、1枚脱がせるようにしてくださいね。
(生まれたての赤ちゃんは、汗腺の働きが、未熟で、汗をかきません。成長するにつれて汗をかくようになります。)
- 湿疹が心配な時の離乳食。
- 乳児の湿疹と離乳食は、深い関係があります。乳児の3大アレルゲン(アレルギー反応を引き起こすもの)は、「卵・牛乳(乳製品)・小麦」です。食べさせて口の周りが赤くなる、あるいはじんましんや湿疹が出る場合は、しばらくの間、その食品は控えましょう。成長するにつれて、卵・牛乳(乳製品)・小麦を食べてもアレルギー反応が起こりにくくなってきます。どうしても周囲と比較してしまって「隣の子が離乳食を始めた」と聞くと、「うちもそろそろ・・・」と焦ってしまいます。離乳食を早く始めるのが良いことではありません。湿疹が気になるお子さんの場合、離乳食のタイミングは、かかりつけ医と相談してお決めになるのが良いでしょう。「よそはよそ、ウチはウチ」と、どっしり構えられるようになりたいものです。食べ物では、甘いもの(砂糖)は自然治癒力を落として、傷の治りを遅らせるといわれています。砂糖がたくさん入っているお菓子や清涼飲料水は控えましょう。また、辛いものはかゆみを増しますので、ほどほどに。