知ってて良かった!お肌のトラブル 相談室Q&A
発熱はワルモノじゃない!
子供は、突然熱を出します。「そういえば、昨日からキゲンがよくなかったわ」と後になって気づくこともありますが、「さっきまで元気に遊んでいたのに!」と驚くほうが多いですよね。しかも、大人ではありえないくらいの高熱が出るのですから、あわててしまいますよね。子供の発熱は、ほとんどのケースでウィルスや細菌が関係してきます。発熱と聞くと「ワルモノ」のように思いがちですが、実はウィルスや細菌と有利に闘う為に、体がわざと体温を上げているのです。夕方に熱が出始め、翌朝になってようやく熱が下がったかと思うと、午後からまた上がってくる。これもよくあることです。単なる風邪でも、2.3日は熱が続くものなので、あわてることはありません。熱が出た時に一番心配なのは「高熱で頭がおかしくなってしまうのでは?」ということでしょう。確かに、高熱でぐったりしているお子さんを見ていると、脳までやられてしまう気持ちになるのも分かります。しかし、40度が数日続いても、発熱で脳がやられたり、後遺症が残ったりすることはありません。ご心配でしょうが、高温の車内に放置して熱中症になったのではなければ、高熱が出ても大丈夫です。また、熱の高さと病気の重さは関係がありません。高熱が出たからといって、必ずしも重病ではないということです。
セキや鼻水、嘔吐や下痢も体の防衛反応。
発熱がウィルスや細菌から身を守る防衛反応であるように、セキや鼻水、嘔吐や下痢などの症状も、それらを体の外に出そうとする防衛反応と見る事が出来ます。症状自体がワルモノなのではなく、悪いのはウイルスや細菌なのです。目に見える症状(セキや鼻水、嘔吐や下痢など)はワルモノではありませんが、そのせいで体力を大きく消耗してしまうことがあります。食事や睡眠を妨げることだってあります。そんなときは、解熱剤で熱を下げたり、部屋を加湿してセキを抑えたり、鼻水を吸い取って呼吸を楽にしたり、しばらく飲食を控えて吐くのを避ける、といったケアが大切なのです。
病気を治しているのは、クスリ?
「セキや鼻水は防衛反応」と聞いても、「でも、セキや鼻水が出たら、薬でキチンと治さないといけないんじゃないの?」という疑問の声が出てきそうです。「そうそう、ひどくならないうちに早く病院に行って、薬をもらわないと・・・・・」と賛同する親御 さんも多いと思います。ここでまず知っておいて頂きたいことは、せき止め・鼻水止め・タン切りなどは、風邪そのものを治したり、治るまでの期間を短縮するものではないということです。風邪薬といっても、風邪を治す 薬ではありません。セキ・鼻水・タン切りなどの症状を抑えるものなんです。海外と比べ、日本では何かと薬に頼るといいますが、薬に過剰に期待する傾向が強い様です。大人は仕事や家事があるので、薬をのんででも頑張らなければならない(一時でも症状を抑えなければならない)ときがありますが、小さい子供は、家でゆっくり寝かせるのが一番です。寝ないで動き回るのは、元気な証拠です。子供に薬を飲ませるのは慎重になったほうがいいんですね。ママも「鼻水があるから鼻水を止める薬」「セキが出るからセキを止める薬」というものではないことをぜひ知って頂きたいと思います。